マイクを持って話を聞く練馬大根ぼうやの後ろ姿
このプロジェクトについて

「今日のたかまつ アーカイブス」は、

ちょいとそこまでプロジェクト❷練馬区・高松編の一環で2022年に製作している音声演劇作品です。

 

作品は「長年高松で放送されていた架空のラジオ番組」13本の記録音源から構成されています。

2022年4月から週に1本ずつ、当サイトにて公開していきます。

すべてが公開されたあとには全エピソード+特典つきのカセットテープを販売します。

 

高松は実在するまちです。練馬区にゆかりがなければご存知ない方が多いのではないでしょうか。

でも普段ラジオをつけると聞こえてくるのも多くは知らないまちの、知らないひとの声だったりします。

家のまわりを散歩しながら、仕事をしながら、料理をしながら。あなたの都合のいいときに聞いてみてください。

ちょいとそこまでプロジェクトの詳細については、以下のリンクをご覧ください。

 

https://www.uni-theatre.com/choito-sokomade/choisoko-takamatsu/

 <更新歴>

2023年3月11日 「9.義祖母を思い出した日」公開

2022年8月20日 「8.知らないとこまで歩いた日」公開

2022年6月11日 カセットテープの向こう側(文章)公開

2022年 6月 4日 「5.嫁にきた日、ほか」公開

2022年5月28日 「4.グラントハイツで過ごした日」公開

2022年5月14日 「10.犬が逃げた日」公開

2022年 5月 7日 「6.初午の日」公開

2022年4月30日 「3.高松学の日」公開

2022年4月16日 「2.石神井川で大根を洗った日」公開

2022年 4月 9日 「7.何事もない日」公開

2022年 4月 2日 特設サイト公開 「0.カセットテープを見つけた日」「1.雨乞いにいった日」公開

2022年1月16日 特設サイトプレオープン

このサイトをご覧の方へ

 

「今日のたかまつ アーカイブス」を訪問いただきありがとうございます。

高松地区に通いはじめて5年が経ちました。

5年のあいだにまちは変化しました。2017年に建設中だった分譲住宅は表札がかかり、こども用の自転車が転がっています。畑だったところには大きな高齢者施設ができ、エントランスの植栽に季節の花が咲いています。

 社会は大きく変わりました。わたしの生活にもさまざまな変化がありました。

 

「土地の記憶はどんなかたちをしているか」

緊急事態宣言下の2020年4月、誰もいない公園でスピノザの『エチカ』を読みながら考えていたことと、ラジオのお便り文化、カセットテープに録音するあの手の動きがつながり、プロジェクトメンバー全員でじっくりと制作をしてきました。

 

変わり続け、消えてゆき、忘れられること。(わたしたちの取り組みもいずれ忘れられていくと思います)

でも、ささやかに刻まれた痕跡がレコード盤のようにして再生される可能性がわずかにあることや、その意思。

身体が朽ち、もうあなたのことを知っているひとが誰もいないいつかを想像しながら聞いてみてください。

声は、土のなかから聞こえるでしょうか、風のなかに聞こえるでしょうか。

作・演出 阿部健一

 

 

練馬区高松について
漬けだるのおうちから顔を出す練馬大根ぼうや

1936年の空港写真をもとにした地図

(1936年9月24日 陸軍撮影の航空写真をもとに作成)

 

<<アクセス>>

都営大江戸線「練馬春日町」駅、または「光が丘」駅より徒歩15〜分。

高松は東京都練馬区のほぼ中央に位置します。

最寄り駅は都営大江戸線の練馬春日町駅か光が丘駅(けっしてどちらも近くはない)。

東京都によって「農の風景育成地区」に指定される、農の風景と都市景観が同居しているまちです。

2022年1月1日の人口は18,114人、世帯数は8,409。 

コンビニはセブンイレブン、ファミリーマート。

スーパーはマルエツ、業務スーパー。

衣類ならファッションセンターしまむら、西松屋。

でも歩いている印象は住宅、住宅、畑、直売所、住宅、畑。

商業施設や公園は光が丘で補われているのではないかと思われます。

 

江戸時代は江戸の近郊農村として蔬菜類を生産していました。いまも残る畑は代々受け継がれてきているものです。

江戸以前もずっと農村です。古い時代は記録が少なく定かでありませんが、高松一丁目の南端を流れる石神井川沿いには縄文時代の集落が発見されています。

(文責・阿部)

 


このプロジェクトに関わる人々

 

原作 高松

作・演出 阿部健一*

ドラマトゥルク 小野晃太朗(シニフィエ)

音楽 ポークハイパット

 

声の出演 トヨザワトモコ、高橋由佳*、齋藤優衣*、新藤秀将*、有吉宣人、西村崇史、岩佐みちる、矢部祥太

 

デザイン 齋藤優衣*

イラスト Mariia Ermilova Terada

楽曲サウンドミックス・レコーディングエンジニア 加々美皓太

お茶 塩田将也

相談役 伊藤馨

製作 uni

助成 令和3年度みどりのまちづくり活動助成(みどりのまちづくりセンター)

協力 みやもとファーム、高松まちづくり会議

*uniメンバー


阿部健一写真

阿部 健一 Kenichi Abe

作・演出 / uni代表 

 

1991年、練馬区出身。日本大学芸術学部卒。2010年にuni(旧 演劇活性化団体uni)を立ち上げ、全ての作品で劇作や構成、演出を担当。環境と身体、時間と存在の間に立ちあらわれるものをテーマに演劇・アートとまちを横断して活動している。uni外部ではドラマトゥルクとして、まちと関わる企画の構造設計やリサーチに携わっている。また大学院の博士後期課程として舞台芸術と地域計画・ランドスケープの関わりを研究している。

<近年の主な活動>

                東京芸術祭2021 セノ派『移動祝祭商店街 歩く庭』(プロジェクト設計・リサーチ)

                世田谷パブリックシアター『地域の物語2021』(進行役・出演)

https://www.uni-theatre.com/company-profile/kenichi-abe/

 

小野晃太郎写真

小野 晃太朗 Kotaro Ono

ドラマトゥルク

 

1988年に福島県生まれ、宮城県育ち。

日本大学芸術学部演劇学科入学をきっかけに戯曲を書き始めた。

2020年に戯曲『ねー』で第19回AAF戯曲賞大賞を受賞した。近年はケアについて戯曲で扱うことが増えてきた。最近気になることは、治療と鎮痛の違いについて。

https://ononokomarch.tumblr.com/

 

ポークハイパット6名が並んで座る写真

ポークハイパット

音楽

 

(写真左より順に)

野畑 充宏 (ba)

中出 貴敏 (tp.key)

西村 崇史 (tb)

かがみ こうた (vo/gt)

伊藤 聖 (sax.cl)

マツダ ヨシアキラ (ds)

 

 

2021年に始動。ニューオリンズ、ディキシーランドジャズ等のアーリージャズをはじめ、昔のダンスミュージックをベースに自分達が生きる現代、日常の一瞬がスウィングするようなポップミュージックを愉快で温かなサウンドでお届けする3ホーン3リズムバンド。

 


トヨザワトモコ写真

トヨザワ トモコ Tomoko Toyozawa

声の出演 / 俳優

 

神奈川県横浜市出身。日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒業。大学では歌舞伎・舞踊研究会に所属し歌舞伎の実演を行う。現在は舞台を中心に俳優として活動する他、和服の着付指導や監修・小学校での歌舞伎体験授業の講師等としても活動している。特技は歌舞伎・日舞・けん玉。好きなことは食べること・歌うこと。

主な出演作:Ammo『太陽は飛び去って』、劇団肋骨蜜柑同好会『草苅事件』、劇団子供鉅人『幕末スープレックス』他。

 

矢部祥太写真

矢部 祥太 Shota Yabe

声の出演 / 俳優

 

1989年5月4日生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒業。同大学内・部会「歌舞伎・舞踊研究会」OB。声楽を今泉一八氏、岡野貴子氏に師事、日本舞踊を花柳寿寛聖氏に師事。

特技は日本舞踊、歌舞伎、福島弁。

主な出演作は、KERA meets CHEKHOV 4/4 『桜の園』(シアターコクーン・公演中止)

小野晃太朗新作公演『おわれる』(城崎国際アートセンター スタジオ1/こまばアゴラ劇場)など。

https://www.uni-theatre.com/company-profile/support-member/

 

有吉のぶと写真

有吉宣人 Nobuto Ariyoshi

声の出演 / 俳優・演劇ワークショップの進行役

 

1991年生まれ。神奈川県川崎市出身。

慶應義塾大学文学部入学と同時に演劇活動を始める。こまばアゴラ演劇学校・無隣館第三期修了。

世田谷パブリックシアターなどの劇場施設や、全国の学校施設と連携して演劇ワークショップを実施。演劇経験を問わずに、市民とのワークショップを通して創作を重ねている。また、銭湯の番台としても働いている。

 主な出演作に、ままごと『あたらしい憲法のはなし』、青年団+無隣館『革命日記』、世田谷パブリックシアター 子どものためのリーディング+ワークショップ公演『ホーム』など。

 https://twitter.com/arinqooo

高橋由佳写真

高橋 由佳 Yuka Takahashi

声の出演 / 俳優・ダンサー・モデル

 

uniの人。東京生まれ。日本大学文理学部ドイツ文学科卒業後、ENBUゼミナール映像俳優コースでの杉田協士監督短篇映画『遠くの水』が第8回ちば映画祭で上映される。大橋可也&ダンサーズのリサーチ型ダンスプロジェクト〈ザ・ワールド〉に2017年から参加。同カンパニー作品、五反田団「新年工場見学会」、アウトリーチ企画やアート作品への出演をする傍ら、幼稚園教諭二種免許と保育士資格を取得。ウェアブランドのモデルなどさまざまな場で活動している。

 https://www.uni-theatre.com/company-profile/yuka-takahashi/

 

齋藤優衣写真

齋藤 優衣 Yui Saito

声の出演・デザイン / パフォーマー・デザイナー・保育者

 

uniの人。1990年生まれ、東京都江戸川区出身。日本大学芸術学部演劇学科卒業。

企画運営、広報デザインをはじめ、uniの創作を取り巻くさまざまなものごとのデザインを担う。デザインの他にも「uniのごはん会」を開くほか、小さな暮らしの営みを楽しむプロジェクトを企画し、食卓の距離感での人と人との営みを思考し、実践する。また保育者の一面もあり、レッジョエミリアの幼児教育をモデルとした保育園にて保育者として勤める。

パフォーマーとして外部出演するほか、指輪ホテル・金井ケイスケ氏の演出助手としても様々な公演に関わる。

https://www.uni-theatre.com/company-profile/yui-saito/

 

進藤ひでゆき写真

新藤 秀将 Hideyuki Shindo

声の出演 / 俳優

 

uniの人。1991年生まれ、埼玉県出身 。日本大学商学部卒業。

小劇場及び劇場外の出張公演で俳優活動を行いながら、WS、市民演劇の講師も務める。

近年では、演劇に拘らずyoutubeなどのソーシャル事業やイベント事業の企画原案なども外部で行い、2019年より動画制作も着手するようになった。

また、大型免許、その他資格(牽引、大型特殊、整地・解体系建設機械、不整地他)を所持。 

https://www.uni-theatre.com/company-profile/hideyuki-shindo/

 

岩佐みちる写真

岩佐 みちる Michiru Iwasa

声の出演 

 

1990年生まれ。千葉県出身。日本大学芸術学部演劇学科を卒業。

俳優として小劇場を中心に出演。

2011~15年まで、中核的な存在としてuniの作品に数多く出演する。

 

 

 

 

 

マリア エルミロヴァ テラダ写真

マリア エルミロヴァ テラダ Mariia Ermilova Terada 

イラスト/ アーティスト、自治会館管理人、研究者

 

生き物、ダジャレ好きな研究者。マイペースで頑固です。もともとは生態学者ですが、生き物と人が暮らしやすいまちを考えるために研究や活動をしています。そのコミュニケーションの方法として、スケッチを描いたり、手作りの物を作ったりします。 

https://mariiaer.mystrikingly.com/

塩田将也写真

塩田 将也 Masaya Shioda

お茶

 

稽古場やスタジオといった創作の前線から離れた場所(喫茶店など)で、代表の阿部から創作の相談を受ける事を主な仕事としている。

 

 

 

 

伊藤けい写真

伊藤 馨 Kei Ito

相談役 / 舞台照明家・ワークショップ・コーディネーター

 

練馬区の江古田(えこだ)生まれ、中野区の江古田(えごた)育ち。ある地域をリサーチし、その内容を使って作品を作り、また別な地域をリサーチし、過去に集めたデータを他の地域に渡していく。

生業は舞台照明家であり、時に学校教育に関するワークショップのコーディネートを行う。uniでは相談役。進行方法や方向性を一緒に考える仕事を行っている。劇場で作られるものが実生活と切り離された危機感からuniの活動に参画している。